Biomass Expo Forum2018 2018年5月30日(水)~6月1日(金)東京ビッグサイト
10:30-12:00 バイオマス政策~省庁の取組み~
「バイオマス活用推進施策と地域の取組」
農林水産省 食料産業局バイオマス循環資源課課長補佐 皿谷 俊祐 氏
農林水産省が関係府省と連携しながら実施する「バイオマス産業都市」の選定をはじめ、バイオマスの活用に関する各種施策や、地域におけるバイオマス活用の先進的な取組について御紹介します。
「バイオマス発電の現状と課題、FITによる取扱いの方向性について」
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新エネルギー課 課長補佐 菊島 大二郎氏
「地球温暖化の現状と、日本の取り組み」
環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室 室長 水谷 好洋 氏
13:00-14:30 列島躍動バイオマス活用の方程式~地域活性化最前線!
「スギ素材生産日本一 宮崎県が支えるバイオマス利用」
宮崎県 環境森林部 山村・木材振興課 企画・木質バイオマス担当 主幹 永田 誠朗 氏
スギ生産量25年日本一を達成した宮崎県が、戦後林業王国となっていく官民挙げて取り組んだ挑戦の歴史と秘訣、
路網密度トップクラスを果たした戦略について解説いいただきます。(バイオマスエキスポ事務局)
「地域で成功する再エネビジネスモデルの作り方」
国際大学 グローバルコミュニケーションセンター プラットフォーム研究グループ 主任研究員 青木 志保子 氏
バイオマスをはじめ再エネを推進するには地域やステークホルダーの理解・協力が必要不可欠です。「地域に根付いたビジネス」にするためのヒントについて、他のソーシャルビジネスも参考にしながらお話します。
「北海道のバイオマス活用ビジネス最前線」
日本データーサービス株式会社 企画部 部長 齊藤 彰 氏
14:20-15:20 花開く次世代バイオマス技術イノベーション
会場:東3ホール出展者セミナー会場
「革新的なバイオマス増産技術の創出~JST先端的低炭素化技術開発(ALCA)」
国立研究開発法人科学技術振興機構
「気孔開度と光合成制御による植物の生産量促進と乾燥耐性付与」
名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 教授 木下 俊則 氏
広島大学大学院理学研究科 准教授 島田 裕士 氏
「次世代バイオマス〜ウキクサの魅力とその増産技術」
北海道大学大学院地球環境科学研究院 教授 森川 正章 氏
15:00-16:30 成功に導くバイオマス熱供給・熱利用/熱電併給事業の新潮流!
「民間営利事業としての木質バイオマス熱供給事業について」
もりもりバイオマス株式会社 取締役 土田 和希人 氏
木質バイオマスによる小規模分散型かつ地域経済循環型のエネルギー事業として、発電ではなく熱供給の福井モデルについて、成功のポイントを共有します。
【動画】福井県あわら市のもりもりバイオマスが手掛けるビジネスモデル
エネルギーの地産地消で林業と地域の活性化をはかる
温もりのある新しいまちづくり
「小規模木質チップガス化熱電併給システム」
株式会社コーレンス 第四営業本部第三部 部長補佐 戸田 貴純 氏
売電および地域暖房に利用されており高稼働率を達成しているオーストリアURBAS社のガス化熱電併給システムと、ガス化システムに最適な木質チップを製造するフィンランドLAIMET社のスクリューチッパーを紹介します。
「木質バイオマス発電安定稼動のための熱利用について」
中外炉工業株式会社 環境・バイオマスグループ 理事 笹内 謙一 氏
各地で立ち上がっているFIT利用の木質バイオマス発電所であるが、同時に生み出される熱を利用することでその事業性の向上が図れる。本講演ではその事例紹介と熱利用についての提案を行います。
5月31日(木)会場:東3ホール バイオマスエキスポフォーラム会場 【聴講無料】
10:30-12:00 社会革新を導くバイオマス変換技術イノベーション
「バイオマス発電廃熱の有効利用技術」
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター 専門員 薬師堂 謙一 氏
バイオマス発電では発電量の2~3倍の廃熱が発生しその有効活用が求められている。施設園芸へ直接熱供給する際の留意点、木質チップを廃熱で乾燥し新たなバイオマス燃料供給を図るための技術等について報告します。
「林地残材の効率的搬出に向けた技術開発~これまでの成果と今後の展開」
国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 林業工学研究領域 主任研究員 吉田 智佳史 氏
林地残材の利用率は年々増加していますが,収集・運搬にはコストが掛かるため,まだ多くが林内に放置されています。今回は,我々が取り組んでいる林地残材を効率的に搬出するための研究について報告します。
「東南アジアバイオマスのサステナビリティとバイオエコノミーへの挑戦」
国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS) 生物資源・利用領域 プロジェクトリーダー 小杉 昭彦 氏
13:00-15:00 日本発世界を変える新素材~植物バイオマスからのマテリアル革命
「植物バイオマスのマテリアル利用新技術 ~JST二酸化炭素資源化研究領域~」
国立研究開発法人科学技術振興機構
「植物バイオマスの新しいマテリアル利用技術」
奈良先端科学技術大学院大学 名誉教授 磯貝 彰 氏
「電磁波触媒反応を利用したリグニン系化学品原料の生産」
京都大学 生存圏研究所 教授 渡辺 隆司 氏
植物バイオマスを原料とするバイオリファイナリー創成のため、バイオマスの精密構造解析から変換に至る研究を実施している。ここでは、マイクロ波反応を利用したリグニン由来化学品原料を生産するプロセスや触媒を紹介します。
「バイオマス原料から微生物工場によって作られる環境・生体医療用材料」
東京農業大学 生命科学部 教授 田口 精一氏
ジャンボススキ、製紙会社廃棄キシロース、パーム核油を微生物工場に供給すると、ワンステップで多元ポリ乳酸や脂肪酸ポリマーを合成する系を開発した。現在、これらを生分解材料や生体医療材料へ展開している話題を紹介する。
「高性能イミダゾール系バイオプラスチックの一貫生産プロセスの開発」
東京大学 大学院 農学生命科学研究科 教授 大西 康夫 氏
組換えコリネバクテリウムによる芳香族化合物生産と化学変換プロセスの融合によって、耐熱性に極めて優れた性質を示すポリベンズイミダゾール系バイオプラスチックを紙パルプから生産するプロセスを開発しました。
「セルロースナノファイバーのナノ構造制御と先端材料への応用展開」
東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授 磯貝 明 氏
木質バイオマス由来のセルロースナノファイバー表面のナノ構造解析および制御により、新規バイオ系ナノ素材として各種先端材料への応用展開のための基礎研究と、それによる低炭素化社会の実現に向けた研究成果を紹介します。
「非可食バイオマス資源から生産されるフルフラールからの材料開発」
群馬大学 大学院理工学府分子科学部門 (兼)食健康科学教育研究センター 助教 橘 熊野 氏
工業生産されているフルフラールは非可食バイオマス資源から生産されている。本講演では、PET樹脂原料であるテレフタル酸をフルフラールから生産する手法や、新規機能性生分解性高分子の開発等について紹介します。
15:30-16:30
先取りする世界のバイオマスエネルギー&マテリアル事情
「バイオマスビジネスから考えるエネルギー安全保障」
リム情報開発株式会社 コーディネーター(リム・リニューワブル・エナジー・レポート編集責任) 阿部 直哉 氏
国際社会は化石燃料から脱炭素社会へと移行した。再生可能エネルギーに対する期待が高まるなか、今後、どのようなエネルギー外交が展開されていくのか。エネルギー安全保障との関連で、バイオマスビジネスを例に一考します。
「ヨーロッパ森林バイオマス最前線~オーストリア」
オーストリア大使館 商務部 上席商務官 ルイジ・フィノキアーロ 氏
日本と同様に森林面積が広く、急峻な斜面が多いオーストリアのバイオマスエネルギー、バイオマスビジネス事情、そして成功のキーワードについて解説します。
6月1日(金)会場:東3ホール バイオマスエキスポフォーラム会場 【聴講無料】
10:30-12:00 地域革新を支える木質バイオマスエネルギー&燃料ビジネス
「国産燃料材の供給拡大について」
一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会 専務理事 小禄 直幸 氏
わが国の木質バイオマスのエネルギー利用を促進するにあたって、燃料材の安定的、持続的供給を確保しながら、木質バイオマス発電所のコストの大半を占める燃料材の供給コストを低減させる方策等について報告します。
「航空レーザ計測による高精度情報が実現する林業成長産業化」
アジア航測株式会社 国土保全コンサルタント事業部 総括技師長 博士(農学)矢部 三雄 氏
使うだけの森林資源から持続可能な森林資源への転換はできるか。航空レーザ計測で取得した単木ごとの三次元座標が平成30年度から運用される準天頂衛星測位システムの下で革命的な森林の管理生産体制を実現します。
「森林からの木質エネルギー変換ビジネス。愛媛県内子町からの挑戦」
有限会社内藤鋼業 代表取締役 内藤 昌典 氏
自治体の環境政策により、7年前から未利用材を中心に木質ペレットを製造。その後、FITによるバイオマス発電を計画。燃料ペレットから発電用ペレットに変換。本年10月より小型バイオマス発電所を稼働予定です。
13:00-14:30 加速する木質バイオマス発電事業ビジネスの可能性
【基調講演】 「バイオマス利活用、今後の展開と期待」
経済産業省 産業技術環境局長 末松 広行 氏
「未利用木質資源を活用したバイオマス発電事業の実践」
株式会社グリーン・エネルギー研究所 会長 永野 正展 氏
林業現場で発生する枝条末木や、製材所で厄介者扱いされている樹皮などいわゆる“未利用”木質資源を活用したバイオマス発電事業の実践についての報告します。
「グリーンファンドの概要とバイオマス発電事業におけるファイナンスの論点」
一般社団法人グリーンファイナンス推進機構 事業部 事業部長 高橋 春彦 氏
環境省所管のグリーンファンド事業を通して過去5年間に得た再生可能エネルギー事業向けファイナンスの経験を踏まえ、
バイオマス発電事業におけるファイナンスの論点を解説します。
15:00-16:30 進化する小型バイオマス熱電併給~成功に導く自律分散型エネルギー
「木質バイオマスのガス化:Syncraftの仕組みと熱の面的利用」
SYNCRAFT Engineering Gmbh CEO Marcel Huber 氏
オーストリアのSyncraft Engineeringは、1台400kW(電気)の熱電併給プラントを製造しています。 バークや枝が混入したウッドチップで稼働すること、29%の高い発電効率を実現するSyncraft独自の「浮遊固定層ガス化技術」の解説を中心に欧州での実績等を紹介します。
フォレストエナジー株式会社 代表取締役社長 沼 真吾 氏
「熱の面的利用」を地域で促進する事業モデルとして、Syncraftの熱電併給プラントに複数の50kW未満の超小型熱電併給プラントを組み合わせた「地域循環型エネルギーモデル」をご紹介します。
「Spanner小型木質バイオマス熱電併給プラント 電気出力45kW~2000kW」
Spanner株式会社 代表取締役社長 O. バルテンシュタイン 氏
「木質ペレットを用いたBurkhardt社ガス化熱電併給装置の紹介」
三洋貿易株式会社 機械・環境事業部 理事 中川 秀樹 氏
ドイツのBurkhardt(ブルクハルト)社は、木質ペレットを原料とするガス化熱電併給装置を製造している。 納入実績はドイツとイタリアを中心に170台以上、国内12台(2018年4月現在)、総稼働時間は500万時間を超えた。 三洋貿易はブルクハルト社の日本における総代理店で、輸入販売はもとより、子会社の三洋機械工業との連携の元、CPM社製ペレット造粒機同様、全国におけるメンテ・修理の体制を整えつつあります。